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【三重】海と川の境目が現れる奇跡の清流銚子川

ココがポイント

銚子川ブルー&ゆらゆら帯

今回の旅地図

*青い線が今回の旅ルートとなります

*数字につきましては、👇下に表示されている目次の番号となります

奇跡の清流銚子川について

まず初めに銚子川について知っている方がいればもしかしたら川マニアか三重県民の1人かもしれない

三重といえば、全国の1級河川水質調査で何度も日本一に選ばれた雲出川(くもず)、櫛田川(くしだ)や伊勢神宮近くの宮川、五十鈴川(いすず)などが有名で、透明で美しい川はたくさん流れている

日本の中で上流から河口まで最も透明度が高いと言えるのは銚子川しか存在しないとまぐろは自信を持っている

ここで銚子川について説明しよう

銚子川は、三重県南部の紀北町を流れる全長約17kmの2級河川で、奈良県と三重県の県境に広がる大台ヶ原を源流として、深いV字谷を刻みながら、一気に熊野灘に流れ込んでいる

三重県の河川の水質調査で、2007年と2011年に第1位となっており、透明度の高さから奇跡の清流とも呼ばれている

とても長い川とは言えないが、日本一降水量の多い大台ヶ原を水源としていること、そしてV字谷の地形的特徴がこの透明度に大きく関わっている

今回は銚子川を河口から上流の方へ向かいながら、日本一透明で美しい河川を楽しんでいただきたい

そして、少しでも興味が湧いたら訪れてみるのもいいだろう

銚子川の河口付近とゆらゆら帯

銚子川の河口付近は、川幅も広くJRと尾鷲へ続く道の2つの橋がかかっている

海や川の色は、透明で深いほど青くなるというが、それは光の波長と反射が関係している

水中の中に赤い波長の長い光は、吸収されてしまうが、青い波長の短い光は反射する

太陽の角度や光の強さによって水の色は変化するため、日が登り始めた朝一はまだ暗めである

この日は、運が良く1日を通して快晴になるそうで、周りには雲一つも存在していない

銚子川の凄いところは、河口付近も上流と同じ透明度を維持しているところにある

河口付近が透明であるからこそ、日本で唯一銚子川だけで見れる珍現象がある

通称「ゆらゆら帯」と呼ばれている

簡単に説明すると、川の水と海の塩水が混じり合う地点において、その境目がゆらゆらしていることからはっきりと目で確認することができる

淡水と海水の重さを比較すると海水のほうが重たいことから淡水は常に海水の真上にある

川の中を覗いて見ると澄んでいたはずの透明な水が途中から底に向かってぼんやりとしてくる

水の中にシロップを入れたような感覚に近いかもしれない

さらに、潮の満ち引きで「ゆらゆら帯」の場所も移動すると同時に、海水魚も合わせて移動する

どの川でも当たり前に起きていることが視覚化されることで不思議に見える

風が吹くと水面に光の波紋が広がる

この日は、時より風が強く吹く日で水面に沿って光の波紋が広がっていきゆらゆらしていた

はじめは、これが「ゆらゆら帯」!と感動していたが、よく考えるとただゆらゆらしているだけで全然違った

「ゆらゆら帯」をこの目で確かめたいというのならシュノーケリングやダイビングの経験者とともに行動しないといけない

海よりも川のほうが周囲に人も少なく溺れても気づかれない確率が高いので気を付ける必要がある

今回は、11月とさすがに寒い時期に差し掛かってきたのであきらめたが、また機会があれば夏の時期に「ゆらゆら帯」チャレンジしてみたい!

調子に乗った銚子川での話

実は、昨晩様子見で銚子川の河川敷目指して👆上の写真近くにやってきた

もちろん辺り一面真っ暗で、都会の河川敷とは違って本当に何も見えなくてむしろ怖いくらいであった

そんな中、懐中電灯片手にのこのこと歩いていたら、銚子川の水際に犬が2匹のこのこと歩いていて無駄にテンションが上がってしまい喜んでいた

そして、まぐろは、途中で気づき始めた「あれ?猫より大きいから犬だと思ってたけど大型犬よりも体格がしっかりしてる…」

追いかけていたら姿、形はなくなっていて、足元を確認すると見たことがある足跡が残っている

そう、2匹の正体は大きな二ホンイノシシであった

すぐにその場から立ち去り、無事に戻ることはできた 夜に人気のない河川沿いは、獣が出るので注意しないといけないことを学んだ

光の芸術を求めて

せっかく川にやってきたらしたくなることといえば水切りである

小さい平らで丸い石ころをサイドスローで投げると川面を切って対岸まで届いたりする

そんなことをしているとあることに気づいた

そう、水しぶきによって虹が描かれているのだ!

バッシャン!と大きな音を立てた後に舞う水飛沫に沿って虹が描かれる

その瞬間をカメラに納めるのもとても楽しい

もちろん背中側に太陽が位置していないと虹は現れない

水飛沫の量が多ければ主虹だけでなく、副虹も現れたかもしれないが人の力ではこれくらいが限界だ

振り返ると目に入る風景

まだまだ下流のほうですが、河口へ向くと👆上のような感じになってます

ちなみに日本三大清流の一つ四万十川は、下流から河口にかけては澄み切った色をしていません

支流の数が多いのも原因の一つかもしれません

銚子川中流キャンプINN海山付近

銚子川を上流目指して遡っていくとキャンプINN海山の近くに、川全体が坂道のようになっているところがある

環境に良くないのでは(・・?と声もありそうですが、溯上する魚のために端っこに緩い階段のような水路が設置されてるため大丈夫です

なんだか周りの風景が山に囲まれてきましたね

そしてここから川幅も少しずつ狭くなっていきます

銚子川と又口川

ここで銚子川が2つに枝分かれする

右手に見える赤い橋が架かっているほうが本流の銚子川で、左手に見える川は又口川で先に進むとクチスボ貯水池へと繋がっている

初めに銚子川本流の右手のほうへ進んで行きます

銚子川ブルーを感じることができる絶景ポイント

ここから上流のほうへ向かっていく入口の雰囲気を感じる

段々と当たり前のようになってくる銚子川ブルーですが、皆さん思い出してください!

住んでいる地域の河川の色を…想像すると…はっ!と我に返ります

ここら辺は、夏休みに入るとたくさんの子供たちが水遊びをしにやってくるそうです

👆上の写真は、まぐろが銚子川で1番お気に入りの場所

前の写真のところから横向いただけなのですが、白い岩が水面反射していながら水の中の部分も見える

地上からだと浅く見えますが、おそらく水深3mくらいはありそう

ここで、先ほどと同じように水切りをやってみた

銚子川ブルーのコラボレーションに加えて水面の波紋がとても良い雰囲気を醸し出している

ポカリスエットとか夏に向いたCMの1枚に使って欲しいです

銚子川上流の魚飛渓(又口川)の風景

先ほど銚子川本流のほうへ進みましたが、その先で車を止めれるようなところが見つからなかったので、又口川の魚飛渓のほうへ進む

こちらも銚子川の支流ですので、雰囲気は全く変わりません

そして、👆上の写真のように大きな岩が並んでいることから、又口川のほうがすぐに上流の景色へと変わります

又口川はすぐにダムのようなクチスボ貯水池に辿りつくため、銚子川として水の透明度を心配したが、そんな必要はありませんでした

ちなみに魚飛渓は、川の底全体が丸見えで水面反射していないと地上と同じような風景に見えます

そして、ここでクマさんの出没注意についての看板を見つけてしまった

広い紀伊半島のツキノワグマの個体数は100匹くらいで、出会う確率はそこまで高くはないものの目撃情報ありは鳥肌が立つ

もしものために目つぶしの練習をしたり、尖がった木の枝でも探しましょう(クマ除けの鈴で相手に人がいるのを知らせることが一番大事)

魚飛吊り橋からの景色

魚飛吊り橋の辺りで通行止めとなっていたので、ここより先は進むことはできません

もしかしたら土砂崩れによる道の補強工事でもしているのかもしれません

とりあえず今回は、初銚子川ということで楽しみは残しておきましょう

ちなみに、吊り橋はあまり揺れないので怖くはありません

魚飛吊り橋の真ん中から眺める魚飛渓は絶景ポイントの一つでおススメします

もし風景写真を撮るなら人の少ない夏以外の季節がいいのかもしれません

最後に渓流といえばこれだよね!の1枚を撮ってみた

振り返ると岩肌に苔があまり生えていないのが不思議だ

ここまでくる道や壁などは苔だらけで緑色に染まっていた

まぐろは、まだまだ岩の種類や特徴についても勉強する必要がある

今回は皆さんに、銚子川の素晴らしさが少しでも伝わってくれれば嬉しい!

最後までお読み下さりありがとうございます!また、次の旅でお会いしましょう! (^^♪3

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