ココがポイント
にょろにょろオオウナギ戦争勃発&戦争の名残りある廃墟 (前回はこちらをクリック)
今回の旅地図
*青い線が今回の旅ルートとなります
*数字につきましては、👇下に表示されている目次の番号となります
琉球イノシシと遭遇
初めての方はこちらからどうぞ☞九州1周&加計呂麻島 自然を求めて3000kmの旅①
九州1周&加計呂麻島 自然を求めて3000kmの旅⑤の続きです
加計呂麻島には、嘉入の滝という島の中では有名な滝がある
昔の加計呂麻に住む人々が、納める米を徴収されるのを防ぐため、滝の上にこっそり田んぼを開拓して、稲作をしていたという
そんな歴史を体感できる滝の前で雨が強くなり、仕方なく退散した
そして、宿のある西阿室へ続く砂利の多い道を進むと琉球イノシシと遭遇したのだ
だが、こやつは全く動かなかった
天敵といえる生き物もいないため、自然と息絶えてしまったのだろう
日本では、二ホンイノシシのことをイノシシと呼んでいる
実は、南西諸島を中心に生息するイノシシは、
別種で琉球イノシシと呼ばれ、二ホンイノシシよりも小さい
しかし、突進してくるパワーは軽トラック1台を凹ますほど力強いという
5日目:西阿室ってどんなところ?
加計呂麻島の西阿室って、どんなところなの?と聞かれてすぐに出てくるのが
小さい集落ながら豊富な自然に恵まれていて、民家の造りからは歴史を感じることができる
そして、ウミガメ、青い海、夕陽、展望台、ガジュマルがあって波の音が美しい
そんな中で、私が選んだ理由の一つににょろにょろの存在が大きい
日本で唯一、野性のオオウナギと戯れることができる
そう、にょろにょろとはオオウナギのことである
小さな水路のような川に細長いにょろにょろした蛇のような生き物が泳いでいる
誰かが放流したわけでもなく、自然と集まってきたという
そのことを話してくれたのは、西阿室と瀬相港を結ぶバスの運転手兼商店を営む方だ
餌を与えたらいつの間にかオオウナギがたくさん集まってきたという
オオウナギに餌付けチャレンジ!
オオウナギは、みんな大好き魚肉ソーセージを好んで食べる
そのため細かく切り刻んで投げ与えてみることにした
ウナギの捕食シーンなんて見たことがないので、わくわくしている
まだら模様にこの大きさはなんだ(・・?
まぐろがイメージしてたウナギとは色も形も全然違う
聞いたことあるが、オオウナギは、うな重のようにかば焼きにしても
ゴムのような食感であまり美味しくないという
とにかくにょろにょろ次から次へとオオウナギが魚肉ソーセージ目当てで列をなす
ばちゃばちゃ水を跳ねる音の迫力がすさまじい!にょろにょろオオウナギ戦争勃発!
日本ではない、アマゾンにでもいるような気分になる
水陸両用のオオウナギは、皮膚呼吸できる強みがある
手足もないのに、とても器用に自分の体をくねらせてコントロールできる
余程お腹が空いているのか、それとも餌を貰うことに慣れてしまったのか
ウナギの気持ちはわからないが、野性のオオウナギから色んなパワーを貰った
戦争当時の歴史と風景を体感できる安脚場戦跡公園
こちらは、加計呂麻島の東端にある、安脚場戦跡公園だ
大島海峡内の連合艦隊の泊地を防衛するために軍事施設が置かれていた
今でも、当時の名残りがあり、弾薬庫や防衛所の建物跡が残っている
駐車上に車を止めて、ゆっくり回っても1時間ほどで当時の歴史を楽しむことができる
天水貯水池に雨水を蓄えて、浄化した後のみ水に利用する
この日は、雨ということもあり、水もそこそこ溜まっていた
中を覗いて見ると、オタマジャクシがたくさん泳いでいた
奄美大島には、日本一美しいとされるアマミイシカワガエルが生息している
加計呂麻島には生息していないので、ほかにどんな種類がいるのか気になるところ
ここが弾薬庫で、大正時代は、山頂に設置してある旧陸軍の砲台の弾薬を蓄えてたところ
昭和16年に旧海軍の砲台が設置されてからは、旧海軍が砲、高角砲の弾薬庫として利用していた
ジブリの世界を少しだけ感じるのはまぐろだけだろうか
こちらは第一展望所で、天気が良ければ見晴らしも最高なとこだろう
オーシャンビューに浸りながら、お昼ご飯を食べるのもよい
ところどころ、琉球イノシシが地面を掘り起こしたところがちらほら見られた
野生のヤギが好みそうな傾斜だが、日が沈んだら群れたイノシシが徘徊してそうだ
そんなことを考えながら、振り返るとなかなかいいロケーション!
あちらこちらに弾薬庫があって、中にも入ることができる
ただ、ライトを持参していないと真っ暗で何も見えない
怖いのが、行動が読めないハブが隠れたりすることもあり、
万が一踏みつけたら命を奪われる可能性もある
弾薬庫の中からの風景をお届けすれば、
さぞかしレトロチックになるのではと期待したが
想像以上にオシャレな雰囲気を醸し出していた
大島海峡を挟んで、奄美大島の一番南の半島の先端部分が突き出ている
そして、ツツジのような赤い花を添えてパシャリと撮ってみたが
相変わらずの雨模様で、梅雨空状態だ
沖縄と奄美大島は、本州に先駆けて梅雨入りしてしまうので仕方がない
加計呂麻の青い海と夕陽と星空を楽しみにしているだけに、少し心配である
廃墟好き必見!加計呂麻島唯一の廃墟探索できるところ
コンクリート状の廃墟が見えるだろうか、こちらは、金子手崎防備衛所である
密集した熱帯雨林の中に突如姿、形を現した雰囲気がとてもよい
この建物は、昭和16年に構築されたもので、大島海峡に潜水艦が進入してこないよう
機雷を爆破させるコントロール室として利用されたという、いわゆる守備の要だ
中へ入ってみると、床が抜け落ちていたり、お化け屋敷のような雰囲気だ
ちょうど雨が強く降ってきたので雨宿りしつつ、廃墟探索してみることにした
写真を撮影しているときは、フラッシュをたいているので明るく写っているが
昼間なのに建物の中は、辺り一面真っ暗である
曇り空なのに、外が眩しいくらい明るい
どうやら真ん中の階段を登れば2階へいくことができるようだ
おそらく高いところから大島海峡に進入してくる潜水艦などを監視していたはず
背筋は凍るが、一歩ずつ慎重に、進んでみることにした
階段を駆け上がり、外へ出てみるとこのような景色が広がっていた
なるほど!ここなら大島海峡を一望できて、かつ、木々に覆われているため、
相手からも見つかりづらく理にかなっている!
戦時中最前線で日本を背負っている70年以上前の人と同じ景色を眺めれるだけで価値がある
近年廃墟は、心霊スポットのように扱われがちだが、
当時、実際どのように使わていたのか想像することがおもしろいのだ
ゆったりとした雰囲気の諸鈍長浜
安脚場から西阿室へ大島海峡とは反対の海側ルートで戻る途中に立ち寄ったのが、諸鈍という集落だ
諸鈍は、海岸沿いに赤い花が咲き誇るデイゴ並木などが有名である
この日は、ザーザーの激しい雨で土砂降り状態
デイゴ並木近くの諸鈍長浜を少しだけ覗いてみることにした
天気が良ければ、青い海や波の音などゆったりとした雰囲気に浸れそうだ
昼食は、67食堂の島うどんや鶏飯
諸鈍長浜のすぐそばに67食堂という島うどんや鶏飯が食べれるお店がある
お腹が空いたので、奄美大島名物の鶏飯を食べることにした
雨が降り、少し肌寒い中、体の芯まで温まる料理はありがたい
淡い赤色と紫色の睡蓮の花言葉
休憩中、とある民家の鉢を覗くと、淡い赤色と紫色の花が咲いていた
雨のおかげか、葉の上に水滴が浮かんでいてカエルが跳ねてきそうな雰囲気
睡蓮の花言葉は、 「心の純潔」 「清純」となっている
泥の中から成長し、芽を開き、綺麗な花を咲かすことから身心に穢れがないことを指してそうだ
自然と歴史に魅力がある加計呂麻島を表現した花に近い気もする
まぐろは睡蓮のように純潔に次の目的地へ向かった!次回もお楽しみに!(^^♪3