ココがポイント
四万十川の沈下橋と夏空
今回の旅地図
*青い線が今回の旅ルートとなります
*数字につきましては、👇下に表示されている目次の番号となります
※旅ルートにつきましては川沿いのため省略します
四万十川についてその2
【高知】日本最後の清流四万十川の沈下橋と夏空〈前編〉の続きです
最後の清流四万十川は全長196kmにも及ぶとても長い川ですが、その源流地点はどこにあるのでしょうか
源流地点は高知県高岡群津野町にある不入山(いらずやま)にあり、山奥なイメージはあるものの軽装備で向かうことができるそうです
今回は後半ということではありますが、予想以上に沈下橋を巡るのが大変なことを知りました
初めの計画では、本流中心に下流から上流へ向かいつつ余裕があれば支流も寄っていくような形で進めていましたが、1日半かけて12箇所と保存登録されている沈下橋の25%程度しか回ることができなかったのです
その要因の1つに四万十川の長さと道なりが関係していると思います
川の長さは196kmと長距離でありながら河川沿いの道を進んで行き、1本道が多くなると向かいの車と鉢合わせたときに待つ時間が長くなります
また、速度も自然と落とさないと四万十川同様に道もくねくねしているため、衝突の危険性がでてきます
1度すれ違ったら車が何台も連続して通過していくのでスムーズに進むことができません
田舎あるあるなのが地元の方はのんびり進んでいるので気が付けば大渋滞になりやすい
たまに避けてくれるのですが、こっちは飛ばしているわけでもないので申し訳ない気持ちが生まれます
では、安全運転を心掛けて沈下橋を巡る旅へ出発しましょう!
岩間大橋
上流側を眺めているだけでとても絵になるような景色が広がっている岩間大橋は、大雨か老朽化の影響で橋の真ん中を修正工事しており、立ち入り禁止の看板が置いてありました
岩間大橋は、昭和41年に竣工されて、長さは120mあります
沈下橋自体が観光スポットではありますが、岩間大橋は観光ポスターやテレビCMに使われる機会が多い風光明媚な沈下橋です
周囲に民家以外の人工物がなく緑に覆われているのでより自然の豊かさを感じることができます
岩間大橋の中央から覗いてみると民家が並ぶ対岸側も緑に囲まれています
そして、修繕工事中の真ん中付近の明るい灰色が目立ちます
時間が経てば段々と違和感はなくなるのでしょうかそのあたりも気になりました
沈下橋の下から上流側へ向いてみると四万十川らしいどこか懐かしい雰囲気を感じることができます
沈下橋の上から上流のほうを眺めて見ると解放感が生まれ青と緑のコントラストが素晴らしい
青空よりかは積雲がところどころでもくもくしている方が夏空って雰囲気を感じますね
四万十川の絶景を眺めながらお昼ご飯
お昼の時刻も過ぎたので知り合いからおススメのお店を紹介してもらいました
お店の名前は、「岩城食堂」でお食事を楽しみながら窓から四万十川の絶景に浸ることができます
今回注文したお昼ご飯は、親子丼のように見えますが「ゴリ丼」と呼ばれる四万十伝統の料理なんです
四万十川ではゴリと呼ばれる小さなハゼのようなお魚を「上り落としうえ」と呼ばれる伝統的な漁で捕まえています
ゴリの習性を上手く利用した漁で、たまにウナギの稚魚も入ったりするそうで逃がしているとのこと
美味しいかと聞かれれば難しいのが食感で、名前の通りゴリゴリしてて小さなシシャモがたくさん詰まった親子丼のようなイメージです
長生沈下橋
たくさんの観光客で賑わう長生(ながおい)沈下橋はキャンプやカヌーをする人が多く訪れるそうです
昭和35年に竣工されて、長さは120mと岩間沈下橋と同じ長さなことに驚きました
普通の橋と違って同じ長さの沈下橋はなかなか見れないので連続することは大変珍しいです
長生沈下橋は、四万十川の周りがゴツゴツとした岩場が目立っているからか中流から上流のような雰囲気を感じさせます
右岸は、岩場があるため履物なしでは危ないですが、左岸側はビーチのようになってるので安心して遊ぶことができます
四万十川下流側のほうへ向いてみると青々とした山地や青空に囲まれたとても心地よい風景が広がっています
のんびりとした雰囲気の中で子供から大人まで四万十川で遊んでいる夏休み風景の1枚にぴったりな気がします
中半家橋
こちらは、中半家(なかはげ)沈下橋で見た目はとても古い沈下橋のように見えますが、昭和51年に竣工されており沈下橋の中ではとても新しい
全長約126mと比較的短い沈下橋となっています
JRの鉄橋、抜水橋、中半家沈下橋と3つの橋が並んでいるため、とても不思議な景色を楽しむことができます
浅瀬のほうでは、子供たちが楽しそうに水遊びをしています
真正面から見てみると平らな印象が強く、四万十川の幅も狭く、流れも少し早くなっていて下流よりは中流よりの印象のほうが強いです
岩肌が尖がっているような場所がみられるだけでも川の印象が全く変わっていきます
三重県の銚子川(参考記事)のように河口付近まで透明な水質を維持して欲しいところですが、日本最後の清流四万十川でも難しいのです
中半家沈下橋から2つの橋(JRの鉄橋、抜水橋)を眺めてみました
橋が架かっていてもとても見晴らしがよく四万十川らしい風景を楽しむことができます
青い空と白い雲の割合がとてもいいですね 個人的にはこのくらいがベストです!
半家橋
四万十川の河川の幅が急に狭くなっている部分に架かっているのは半家(はげ)沈下橋で四万十ウルトラマラソンに代表される撮影スポットの一つである
四万十ウルトラマラソンとは、四万十川を沿いを駆け抜ける100km、60kmの部に分かれて行われる過酷なマラソン大会で完走率は70%くらい
白波が立っているのが遠くからでも分かるくらい流れがとても速い
マラソンで駆け抜けるとしても四万十川を眺めている余裕はなさそうですね
まぐろも1日のうち人生で最も歩いた距離は約70km91000歩くらいなので100kmと考えたら事前に相当準備しなくては完走できないことがわかります
緑に覆われているのでとても空気が澄んでいて心地よく、緩やかな四万十川にしては珍しく水しぶきが見られます
上流から下流までカヌーで四万十川を漕ぎ続ける番組の中で一番過酷な場所はこの辺りのような気もしますね
半家沈下橋ならではの光景として、神社の鳥居の奥に沈下橋という珍しいものが見られます
まぐろはもともと知っていたわけではなく、たまたま見つけました
こういうのも旅ならではのとても面白い発見です
👆上の写真のような沈下橋×神社のコラボ写真も記念に撮って見るのも楽しいですよ
第一二島沈下橋
第一二島沈下橋は長さ77mととても短い沈下橋ながらお隣にはJRの鉄橋が架かっているため、とても不思議な風景が広がっています
また、第一二島沈下橋を渡るとすぐに第一三沈下橋が現れることから渡った先の三島は中州であることがわかります
※中州とは川の中において上流から運ばれた土砂や砂礫などが堆積してできた地形のこと
👆上の写真はJRの鉄橋を見上げた時の1枚で、空を駆ける鉄道のようなイメージで撮りました
昭和41年に第一二島沈下橋が完成するまでは、渡し舟を利用して四万十川を渡っていました
少しでも雨によって増水してしまうと川を渡ることができずに苦労したことが考えられます
沈下橋の下に潜り込んで撮影したJRの鉄橋ともくもくとした積雲の水面反射が美しい1枚です
穏やかな四万十川とは言うものの流れがある川です 緩やかなところでないと綺麗な水面反射は見られません
第二三島沈下橋
第一ニ島沈下橋を渡り、第二三島沈下橋へやってきました
この沈下橋は、長さ55mと巡った中では一番短い長さで、昭和42年に竣工されました
下流に比べると支えている支柱が台形の形になっていますね
河川の幅が狭いとそれだけ水位が上昇しやすいのかもしれません
全体の風景としては、どうしても第一ニ島沈下橋と比較してしまい地味な沈下橋ですが右岸側に降りれる場所があるのでそこから楽しむことはできます
端っこの方は水深もそこまでは深くなく小魚がたくさん泳いでいました
ただ車を止めるスペースがほとんどないのでそこだけは注意する必要があると思います
沈下橋を巡る旅<後編>ということでしたが、1日半費やして12箇所しか回れなかったのでまた来たときは気合入れて頑張ります!
沈下橋の魅力をまとめると日本最後の清流に架かる昔ながらの懐かしい橋梁でありつつ、夏空の下ではしゃいで遊ぶ子供たちの笑顔がとても微笑ましいそんな故郷と呼べるところでした
最後までお読みいただきありがとうございました! (^^♪3
初めての方はこちらからどうぞ
ポイント
さあ、もう一度旅にでかけましょう(^^♪3
【和歌山】本州最南端潮岬から眺めるダルマ夕陽と朝日が照らす橋杭岩
〈雑記〉
独学で合格した気象予報士が語る 気象予報士試験勉強法①〈雑記〉
この投稿をInstagramで見る